2016.11.29更新

南部ローヌを象徴するシャトーヌフ デュ パプ。

アヴィニョン。教皇のバビロン捕囚で有名な南部ローヌにおける主要都市。教皇宮殿やサン ベネゼ橋などの歴史的建造物は95年にユネスコの世界遺産に登録されている。最初のアヴィニョン教皇、クレメンス5世の後を継いだヨハネス22世はアヴィニョンの北10キロの丘の上に夏を過ごすための離宮を建造させた。今日、廃墟のみが姿を留めるその教皇(パプ)の新城(シャトーヌフ)から、後年シャトーヌフ デュ パプという村名になった。もっともこの村は11世紀にはすでにカストロ ノヴォ(これも新城の意)と呼ばれていたらしい。

ヨハネス22世は教皇に就くにあたって出身地のカオールからブドウ農家を呼びよせ、周辺のブドウ栽培を活性化させた。このようにしてワイン産地として発展していった。

ボノー 

Henri Bonneau アンリ ボノー

ボノー家は1667年からブドウ栽培に従事する古い家系である。

1938年生まれのアンリは11代目。

1956年からワインを造ってきた。

フランスでも訪問がもっとも難しいと言われている生産者でもある。シャトーヌフにla Crauという畑を所有しており95%がグルナッシュで平均樹齢が40年以上である。

発酵はセメントタンク。そしてホーロータンク、樽熟成を経て又ホーロータンクへ計48ヶ月以上はカーヴで寝かせており、「瓶詰めは飲み頃となり、お金に困ったらする。」との事。

市場でお目にかからないのも納得である。

そんなアンリ ボノーのシャトーヌフ デュ パプ キュヴェ マリーブーリエ2008年。至高のグルナッシュ。

ソムリエとしてワインを神聖化させすぎてもいけない。

ただ、間違いなく今後巡り合うか分からないワインでもある。

12月3日のワイン会で使用します。

 

 

投稿者: le Bistro Montmartre

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